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月川拓海の世界

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Headshot 2を使って「AIキャラクターを、動かせる3Dキャラクター」に変換する(10)

 written by 月川拓海 投稿日時:2023/09/10(日) 23:08

今日は、注意点というか、ピンチの時の対処法を3つほどお話しておきます。

(1) 鼻の穴が4個見える時
これは、画像がキャラクターを見上げるような角度で貼り付けられたために起こる現象です。
キャラクターが後ろに反り繰り返った状態で貼り付けられたためとも言えます。
モーフで修整していくことも可能ですが、画像全体の貼り付け角度が間違っているために、鼻孔以外の全部に影響が及び、手間と時間がかかるので、最初から貼り直すことをお薦めします。
何度かやって上手く貼り直せることもあれば、何度やってもダメな時もあります。何度やってもできない時は、その画像を使うことを諦めるしかありませんね。

46. 鼻孔が4個矢印

(2) 目が大きいキャラクターなどで、モーフを最大の100%にしてスライダーが動かなくなったのに、もっと目を大きくしたい場合など、モーフの限界を突破したい場合
これは簡単で、Headのモーフの外にHeadshotにもEye Scaleというパラメーターがあるので、それを使います。それも限界に達したら、赤矢印で示したBakeをクリックしたら、いくらでも限界突破できます。何回でもできます。
ただ、注意しなければならないことは、Bakeしてしまうと、それまで動かしたモーフすべてが焼き付けられてしまって元に戻せなくなることです。目以外の鼻や口のモーフも一緒に焼き付けられてしまいます。
なので、目の大きいキャラクターで、目の大きさが限界に達しそうだと思えば、一番最初に修整しておくことをお薦めします。

45. 目の大きさ100%以上矢印

(3) 化粧などで外観を変えてからモーフスライダーを動かすと、施した化粧などが無効になってしまう場合。
まず、化粧や肌、爪のマニュキュアなどの外観を変えている間は、キャラクターは丸裸になってしまいます。
せっかくつけた髪の毛や衣服も見えなくなってしまいますが、Modify/AppearanceのActivate Editorのチェックを外すと元に戻すことができます。
この段階でもっと目を大きくしたいなどの理由でモーフスライダーを触ってしまうと、せっかくつけた化粧や肌、爪のマニュキュアなどの外観データがなくなってしまいます。
これは救済処置がないので、もう一度化粧などをやり直す以外に方法はありません。Undoは機能しません。
なので、化粧をなどをつける前にモーフは完璧につけておいた方がいいです。

48. AppearanceのActivate Editor.矢印

#Headshot2 #StableDiffusion #AIart #AIArtworks #3Dキャラクターに変換

Headshot 2を使って「AIキャラクターを、動かせる3Dキャラクター」に変換する(9)

 written by 月川拓海 投稿日時:2023/09/08(金) 23:12

説明動画を作る前にHeadshot 2の一般的な使い方やメリットを解説しておきます。

(1) Auto機能で自動的に生成されるキャラクターとヘアについて
キャラクターは画像の解像度が低いので、アップにするとアラが目立ちます。端役のキャラクター向きです。
ヘアは、キャラクターと分離したローポリゴンのメッシュとして生成されます。
1枚のメッシュでできているので髪の毛を揺らせるといった複雑なことはできません。
CC4(Character Creator 4)の中や他のモデリングソフトで形を修整することができます。
UVもついているので綺麗なテクスチャを貼れば、それなりに綺麗なヘアになります。
容量が小さいので端役の髪の毛として最適です。

(2)Pro機能で1枚の画像から3Dキャラクターを作る作業について
1. 元画像のテクスチャをCC3 Baseに貼りつける作業
 Activate Sculpt MorphとActivate image Mating Toolsにチェックを入れます。
 そのままでピッタリ合っているという場合は少ないので、合っていない部分を修整します。
 やり方は2通りあります。
? 一つ目は、Selectという矢印(黄矢印)を選択した状態で、テクスチャを貼り換えたい部分をマウスで引っ張って修整する方法で、慣れない時は思った通りにできないことがありますが、便利です。
? 二つ目は、Modyfy/Mophsのモーフスライダーで修整する方法です。CC4に付属しているモーフの外にHeadshot 2のモーフもあるので、どれが目的のモーフなのかを探すのが大変ですが、覚えたり、メモしておけば効率的に修整できます。
・どちらの場合も、モーフの一番上にあるCurrently Used(赤矢印)に、自分が使ったモーフが示されるので、やっぱりこのモーフやめておこうとか、程度を少なくしようと思っときに修整できるので便利です。

(3) 月川がよく使うテクスチャのスライダー
★目の反射:Modyfy/Textu/CC_Base_Eye/Std_Cornes_Rを選択する。
 目は両眼に同じ効果を適用するので、Affect Settingsの両方にチェックを入れる。
 Digital_Human Eye/Base Colorをクリックする。
 Shader Settings/Iris/Iris Roughnessのスライダーを右に少し動かすと目に反射が現れる。
★虹彩の周りの黒い線を薄くしたいとき:Iris/Limbus/Limbus UV Width Colorを右に少し動かす。
★暗い白目を明るくする:Shader Settings/Sclera/Sclera Brightnessを右に少し動かす。            

(4) 月川がよく使うモーフのスライダー
★目を大きくする➡ Head/Eye/General/Eye Scale
★目を大きくしたときに目の下に窪みができるのを解消する➡ Eye Depthを下げると改善する。
★虹彩を大きくする ➡ Actor Parts/CC_Base_Eye/Headshot/Eyeball Iris Scale を右に
★目が飛び出ているのを引っ込める ➡ Headshot/Eye/Eyeball/Eyeball/Depthを少し右へ動かす。
★下瞼を上げる ➡ Head/Eye/Detail/Eyelid Lower Height
★鼻の頭の幅を狭くする ➡ Headshot/Nose/Tip/Nose Tip Widthで狭くする。
★鼻の下の方の幅を狭くする ➡ Head/Nose/General/Nose Pinch
顔の幅 ➡ Head/Full Head/General/Face Narrowで細くできる。
顔の上の方の幅 ➡ Headshot/Face/General/Face Upper Width
★顔のエラ ➡ Head/Jaw/General/Jaw Corner Height
下顎をシャープにする ➡ Head/Jaw/General/Jaw Corner Width
★顎を長くする ➡ Head/Chin/General/Chin Height
口の線 ➡ Headshot/Mouth/Lip Seam/Lip Upper Seam Depth やLip Lower Seam Depthを調節
★肌色の濃いキャラクターならゴマ化しが効くので、わりと簡単に貼り付けられますが、色の白いAI美女をCC3に変換するには少し練習が必要かもしれませんね。

(5) 便利な機能
・目を閉じた時にピッタリ閉じさせる場合、DAZでは手間のかかる目閉じモーフを作らなければなりませんが、CC4の場合、Character/Correct EyeblinkをクリックすればOKです。
・ボーンを合わせるのはCharacter/Adjust Boneで、モーフスライダーを焼きつけるのはCharacter/Bake Morph Sliderで、スキンテクスチャの焼き付けはCharacter/Bake All Skin Texturesで、Skin Gen Dataの削除はCharacter/Remove SkinGen DataをクリックするだけでOKです。便利ですね。
・化粧をしてからモーフを修整すると、せっかくした化粧データがなくなるので、化粧をやり直さないといけません。
なるべく化粧をする前にモーフを完璧にしておいた方がいいです。
鼻孔や目の周辺は、一番最後にお絵描きソフトで修整するのが、楽なのではないかと思います
44. 使ったモーフ

#Headshot2 #StableDiffusion #AIart #AIArtworks #3Dキャラクターに変換


Headshot 2を使って「AIキャラクターを、動かせる3Dキャラクター」に変換する(8)

 written by 月川拓海 投稿日時:2023/09/05(火) 21:53

HeadshotとHeadshot 2が抱えている問題は共通で、瞼、鼻孔、および口のマスクを、これらのプラグインだけで機械的に正しく機能させることは難しいという点にあります

結論から先に言いますと、この問題を解決するには、「気になる部分をお絵描きソフトで自分で修整するしかない」ということです。どの部分を修整すればどのようになるのかを次に見ていきます。

1. 顔をアップで映さないのなら、瞬きした時に上瞼に睫毛のテクスチャが貼りついていたり、鼻孔が詰まっていても目立たないと思います。
なので、髪の毛のマスク以外のマスクはかけないという方法。これが一番手間がかからず、かつ自然に見えます。

2. 顔をアップで映すのなら、1.のキャラクターの鼻孔をお絵描きソフトで塗りつぶします。
 月川はこの位のキャラクターが好きで、一番実用的だと思います。

3. 2. のキャラクターの顔全体にファウンデーションを塗って、つまり化粧で顔全体を白くして、アイシャドーやアイラインを入れます。上瞼に貼りついている睫毛のテクスチャは、かなり目立たなくなります。

4. 昨日のブログの図9のように、上瞼全体と鼻孔にマスクをかける方法。この違和感だらけの画像のUV展開図を開き、お絵描きソフトで修整して、後から3. と同様に化粧で顔全体を白くして、アイシャドーやアイラインを入れる方法。この方法が一番手間がかかりますが、出来上がりは綺麗になります。ただ、修整範囲が広く、時間もかかります。お絵描きの技術も上手くないと、違和感がより一層ひどくなります。ネットで公開されている動画を見ても、修整に3時間かかったと言っている人もいました。月川は1日かかっても3日かけても上手くできなかったキャラクターもありました。

なお、画像の修整は下図の矢印のところをクリックして行います。
A. 黄色い矢印は取り込んだ画像を展開した直後の画像で、修整するには、ここをクリックした後、紫の矢印の所をクリックしてお絵描きソフトを起動させて修整します。

B. 赤い矢印は、マスク画像で、修整するには、ここをクリックした後、紫の矢印の所をクリックしてお絵描きソフトを起動させて修整します。マスクの濃淡や大きさ、というか、マスクの範囲を変えることによって上手く修整できることもあります。

顔のどの部分にマスクがかかっているのかを調べるには、Aの画像の上にBのマスク画像を重ねて透明度を変えながら修整するのが便利です。

C. 緑の矢印は、化粧などを施した最終的な画像で、オレンジ色の矢印をクリックしてお絵描きソフトを起動させて修整します。

詳しいことは、後日作成する予定の解説動画で説明する予定です。

下の画像は、キャラクターと背景はAIで作りましたが、衣装やヘア、髪飾りは市販品です。特に衣装は今日、ScriptさんのVintage Red Carpet 2に一目ぼれして買ってきてキャラクターに着せました。2500 DAでした。日本円にすると2500円位です。Reallusionで販売されているiClone用の衣装は、綺麗に揺らせるものが多いのでお勧めです。DAZで買った衣装は、揺らせるようにUVマップを作っておられないベンダーさんが多いので、綺麗でも動かせないものも結構あります。買うときは覚悟が必要ですね。

40. 画像の修整&#10145;入り-min

#Headshot2 #StableDiffusion #AIart #AIArtworks #3Dキャラクターに変換

「古着に合うAI背景コンテスト」に作品を投稿しました

 written by 月川拓海 投稿日時:2023/08/31(木) 23:08

X(旧Twitter)で#古着に合うAI背景コンテストが開催されているのを今日知ったので、大急ぎで作って投稿してきました。

今まで人物は、正面を向いた証明写真のようなものしか作ったことがないので苦戦しました。

大きな水槽のある、大正浪漫カフェを背景にしてみたのですが、なぜかほとんどの画像の顔面と指が崩壊しました。Negative Prompt が効かなかったです。

下の4枚は奇跡的にマシだったもので、これらを投稿しました。

              古着に合うAI背景コンテストに投稿した作品

★★1. 00264-2171217456_Image Enhancer

★2. 00237-2171217429

★3. 00038-1047236507

★4. 00215-2641874288

#古着に合うAI背景コンテスト #StableDiffusion #AIart #AIArtworks

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