ブログ記事
この記事を書いたメンバー
名前: 月川拓海
月川拓海の世界
旧世代のDAZキャラクターのエクスポートについて
Genesis以降の新世代のDAZキャラクターは、ポリゴン数が3~4万前後と少なく、iCloneに移植しやすく、移植後も動かしやすいので問題は少ないです。
しかし、Victoria 4(V4)やMichael 4(M4)以前の旧世代のキャラクターは、ポリゴン数が十数万もあり、そのままでも3DXchangeが停止してしまうものもあり、やっかいです。
3DXchangeが停止してしまった場合、最初にチャレンジしなければならないことは、ポリゴン数を減らすこと、つまりポリゴンの減数です。元の30~40%くらいにまで減らさないと移植できない場合もあります。キャラクターの器量がかなり落ちますが、動かないよりはマシと思って使っています。人の形をなさない10%にしても移植できない場合もあります。
ポリゴンを減数したことによって移植できても、キャラクターに付けたモーフが取れてしまって元のV4やM4の姿に戻ってしまうこともあります。私はこの現象を「先祖返り」と呼んでいます。
キャラクターの顔の先祖返りを防ぐには、次の2通りの方法があります。
(1) FBXで出力する前にDAZ Studioでキャラクターのheadを選び、Parameterタブの「Currently Used」の項目に全部カギをかける。必要ならポリゴン減数も行う。
この方法は、キャラクターのモーフがすべてパラメーターの調節によって作られている場合は有効です。
[例1]
MDD My Little Dolly for V4.2にMiss Daizy Dressという服を着せると239688 ポリゴンになり、3DXchangeが停止して移植できませんでした。しかし、Decimatorで全体を40%にまで減数し、76864ポリゴンにすると移植できました。ZBrushで加工したものでも同様に減数したら移植できました。
[例2]
MH Ash for M4でもImmortal Roninという服を着せると57334ポリゴンになり、3DXchangeが停止して移植できませんでした。しかし、Decimatorでキャラクターを50%、他を約40%にまで減数し、157334ポリゴンにすると移植できました。
[例3]
V4用のモーフ「Scotlyn for V4」はパラメーターのScotlyn、MCMScEyeCIR、MCMScEyeCILに鍵をかけたら移植できました。
(2) DAZ Studioから3DXchangeへの書き出し設定を変える。
書き出し設定は、DAZやPoserの一般的な素材の場合は、通常は「0 head Export、Final Anything Bake」だけできれいにエクスポートできます。
しかし、キャラクターの制作者がパラメーターに特別な仕掛けを仕込んでおられる場合は、どこにそれが仕込まれているのかを見つけ出し、書き出し設定で「Bake」しておかないと先祖返りは阻止できません。(1)の方法で移植できない場合、こちらの方法で移植できることがあります。
DAZ StudioからFBX形式で書き出す時に現れるFBX Export Option画面の中央付近にあるEdit Morph Export Rolesという文字部分をクリックするとFBX Morph Export Rulesという画面が現れます。
ここに「Bake」しておかなければならないモーフの「キーパラメーター」の名前を「add」するわけです。
「キーパラメーター」の見つけ方は、3DXchangeの画面のExpression Editorの中にあります。
head_PBMDC_01からhead_ラストまで1個1個クリックするか、Expression Editorを開いてパラメーターを1個1個動かしてKireiなどのモーフを付けた顔に変化するまで辛抱強く検査するのです。
こうやって明らかにしたものを以下に書いておきます。
Edit Morph Export Rolesをクリックし、次に「add」ボタンをクリックして、書き出し設定に次の項目を追加し、「Bake」にすればモーフが反映されます。
Aiko3用のモーフ「Sylfie」 : head.PBMCC_01
Aiko3用のモーフ「Kirei na Kanjou for Aiko 3.0」: head.PBMRealistic
V4用のモーフ「FR Venus」 :Face002とFRVenus
Hiro 4用のモーフ「H4_M02」:H4、H4_M02 、PBMCC_01、PBMCC_02、PBMCC_03、PBMCC_04、PBMCC_05
V4用のモーフ「Sasi Maeko」 :head.PBMCC_18とhead.PBMCC_15
下の画像はMDD My Little Dolly for V4.2を出力する前のDAZ Studioの画面で、Decimatorで全体を40%に減らし、Parameterタブの「Currently Used」の項目に全部カギをかけています。画像をクリックすると大きくなります。

下の画像はFBX形式で出力したKirei na Kanjou for Aiko 3.0を3DXchangeで読み込んだ画像で、Aiko3に先祖返りしています。

下の画像は、このExpression Editorのhead.PBMRealisticという項目をクリックした瞬間のもので、Kireiのモーフが綺麗に反映されています。

下の画像はKireiの出力設定画面で、head.PBMRealisticというキーパラメーターの名前をaddしてBakeしています。
しかし、Victoria 4(V4)やMichael 4(M4)以前の旧世代のキャラクターは、ポリゴン数が十数万もあり、そのままでも3DXchangeが停止してしまうものもあり、やっかいです。
3DXchangeが停止してしまった場合、最初にチャレンジしなければならないことは、ポリゴン数を減らすこと、つまりポリゴンの減数です。元の30~40%くらいにまで減らさないと移植できない場合もあります。キャラクターの器量がかなり落ちますが、動かないよりはマシと思って使っています。人の形をなさない10%にしても移植できない場合もあります。
ポリゴンを減数したことによって移植できても、キャラクターに付けたモーフが取れてしまって元のV4やM4の姿に戻ってしまうこともあります。私はこの現象を「先祖返り」と呼んでいます。
キャラクターの顔の先祖返りを防ぐには、次の2通りの方法があります。
(1) FBXで出力する前にDAZ Studioでキャラクターのheadを選び、Parameterタブの「Currently Used」の項目に全部カギをかける。必要ならポリゴン減数も行う。
この方法は、キャラクターのモーフがすべてパラメーターの調節によって作られている場合は有効です。
[例1]
MDD My Little Dolly for V4.2にMiss Daizy Dressという服を着せると239688 ポリゴンになり、3DXchangeが停止して移植できませんでした。しかし、Decimatorで全体を40%にまで減数し、76864ポリゴンにすると移植できました。ZBrushで加工したものでも同様に減数したら移植できました。
[例2]
MH Ash for M4でもImmortal Roninという服を着せると57334ポリゴンになり、3DXchangeが停止して移植できませんでした。しかし、Decimatorでキャラクターを50%、他を約40%にまで減数し、157334ポリゴンにすると移植できました。
[例3]
V4用のモーフ「Scotlyn for V4」はパラメーターのScotlyn、MCMScEyeCIR、MCMScEyeCILに鍵をかけたら移植できました。
(2) DAZ Studioから3DXchangeへの書き出し設定を変える。
書き出し設定は、DAZやPoserの一般的な素材の場合は、通常は「0 head Export、Final Anything Bake」だけできれいにエクスポートできます。
しかし、キャラクターの制作者がパラメーターに特別な仕掛けを仕込んでおられる場合は、どこにそれが仕込まれているのかを見つけ出し、書き出し設定で「Bake」しておかないと先祖返りは阻止できません。(1)の方法で移植できない場合、こちらの方法で移植できることがあります。
DAZ StudioからFBX形式で書き出す時に現れるFBX Export Option画面の中央付近にあるEdit Morph Export Rolesという文字部分をクリックするとFBX Morph Export Rulesという画面が現れます。
ここに「Bake」しておかなければならないモーフの「キーパラメーター」の名前を「add」するわけです。
「キーパラメーター」の見つけ方は、3DXchangeの画面のExpression Editorの中にあります。
head_PBMDC_01からhead_ラストまで1個1個クリックするか、Expression Editorを開いてパラメーターを1個1個動かしてKireiなどのモーフを付けた顔に変化するまで辛抱強く検査するのです。
こうやって明らかにしたものを以下に書いておきます。
Edit Morph Export Rolesをクリックし、次に「add」ボタンをクリックして、書き出し設定に次の項目を追加し、「Bake」にすればモーフが反映されます。
Aiko3用のモーフ「Sylfie」 : head.PBMCC_01
Aiko3用のモーフ「Kirei na Kanjou for Aiko 3.0」: head.PBMRealistic
V4用のモーフ「FR Venus」 :Face002とFRVenus
Hiro 4用のモーフ「H4_M02」:H4、H4_M02 、PBMCC_01、PBMCC_02、PBMCC_03、PBMCC_04、PBMCC_05
V4用のモーフ「Sasi Maeko」 :head.PBMCC_18とhead.PBMCC_15
下の画像はMDD My Little Dolly for V4.2を出力する前のDAZ Studioの画面で、Decimatorで全体を40%に減らし、Parameterタブの「Currently Used」の項目に全部カギをかけています。画像をクリックすると大きくなります。

下の画像はFBX形式で出力したKirei na Kanjou for Aiko 3.0を3DXchangeで読み込んだ画像で、Aiko3に先祖返りしています。

下の画像は、このExpression Editorのhead.PBMRealisticという項目をクリックした瞬間のもので、Kireiのモーフが綺麗に反映されています。

下の画像はKireiの出力設定画面で、head.PBMRealisticというキーパラメーターの名前をaddしてBakeしています。

この記事は外部ブログを参照しています。すべて見るには下のリンクをクリックしてください。
記事タイトル:旧世代のDAZキャラクターのエクスポートについて
(ブログタイトル:月川拓海の世界)
アーカイブ
- 2025年2月(4)
- 2025年1月(6)
- 2024年12月(14)
- 2024年11月(9)
- 2024年10月(7)
- 2024年9月(16)
- 2024年8月(11)
- 2024年7月(7)
- 2024年6月(11)
- 2024年5月(7)
- 2024年4月(11)
- 2024年3月(6)
- 2024年2月(8)
- 2024年1月(11)
- 2023年12月(6)
- 2023年11月(8)
- 2023年10月(5)
- 2023年9月(7)
- 2023年8月(7)
- 2023年7月(6)
- 2023年6月(6)
- 2023年5月(2)
- 2023年4月(3)
- 2023年3月(5)
- 2023年2月(5)
- 2023年1月(6)
- 2022年12月(7)
- 2022年11月(5)
- 2022年10月(7)
- 2022年9月(8)
- 2022年8月(9)
- 2022年7月(7)
- 2022年6月(11)
- 2022年5月(5)
- 2022年4月(8)
- 2022年3月(6)
- 2022年2月(5)
- 2022年1月(6)
- 2021年12月(5)
- 2021年11月(8)
- 2021年10月(7)
- 2021年9月(6)
- 2021年8月(6)
- 2021年7月(9)
- 2021年6月(8)
- 2021年5月(15)
- 2021年4月(10)
- 2021年3月(5)
- 2021年2月(7)
- 2021年1月(10)
- 2020年12月(11)
- 2020年11月(10)
- 2020年10月(10)
- 2020年9月(8)
- 2020年8月(8)
- 2020年7月(5)
- 2020年6月(3)
- 2020年5月(9)
- 2020年4月(14)
- 2020年3月(18)
- 2020年2月(10)
- 2020年1月(10)
- 2019年12月(12)
- 2019年11月(24)
- 2019年10月(30)
- 2019年9月(29)
- 2019年8月(15)
- 2019年7月(8)
- 2019年6月(12)
- 2019年5月(7)
- 2019年4月(7)
- 2019年3月(4)
- 2019年2月(9)
- 2019年1月(7)
- 2018年12月(9)
- 2018年11月(12)
- 2018年10月(10)
- 2018年9月(7)
- 2018年8月(8)
- 2018年7月(12)
- 2018年6月(7)
- 2018年5月(9)
- 2018年4月(13)
- 2018年3月(17)
- 2018年2月(10)
- 2018年1月(19)
- 2017年12月(14)
- 2017年11月(18)
- 2017年10月(16)
- 2017年9月(18)
- 2017年8月(15)
- 2017年7月(20)
- 2017年6月(19)
- 2017年5月(22)
- 2017年4月(11)
- 2017年3月(9)
- 2017年2月(9)
- 2017年1月(8)
- 2016年12月(8)
- 2016年11月(6)
- 2016年10月(2)