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月川拓海の世界

第85回 独立展に行ってきました

投稿日時:2017/11/14(火) 23:38rss

京都市美術館で開催されている第85回 独立展に行ってきました。

美しい作品、リアルな作品、意味が解らないけれどもずっと見ていたい作品、ストレートに訴えたいことが伝わってくる作品、面白くて楽しい作品、不気味だけれども何か心に響く作品など、バラエティに富んでいて、見ていて非常に有意義でした。どれもすごく大きい絵なので、異世界へすぐに入っていけるような錯覚を覚えました。

月川は山根須磨子さんのファンなので、山根さんの作品は時間をかけてじっくり鑑賞しました。蓮と若い女性のシリーズの中でも今回の作品は、二人の女性の服の赤と青のコントラストが鮮やかで、二人のポーズにも綺麗な動きが感じられて、すごく素敵でした。

第85回 独立展の受賞者・賞候補者の作品は、ここをクリックして見てください。

受賞された方の中では、河合規仁さんの「春宴満開」が一番好きです。象に乗った少年少女や巨大な月といった、パッと見た目のシュールさも面白いのですが、さらに楽しい仕掛けがしてあって、それは近くで見るか拡大しないと分からないと思うのですが、画面の左下方に小さく密集して描かれた数百人、いえ数千人もいるかもしれないほど大勢の人間の存在です。裸で狐のお面だけをつけて踊りながら歩く女性ダンシングチームや無邪気に走り回る子供などが「河合商店」というお店に押し寄せているのです。お店の中にもたくさんの人影が見えます。「河合商店」が繁盛するようにという宣伝のようにも感じますが、見ていてすごく楽しかったです。

第84回 独立展では、河合規仁さんは「龍神様ノ云ウ通リ」という作品を出品されていて、印象に残ったことを覚えています。

それで河合規仁さんがどんな絵描きさんなのかを調べてみました。1968年愛知県生まれということなので現在は49才。東京藝術大学卒で、現在は東北文教大学の子ども教育学科の教授をされていて、「河合商店」という作中の商店はご自分の苗字をとってつけられたようです。展覧会もよくされていて、河合商店という実在の通信販売サイトも持っておられます。ご自分の絵の販売も数万円からされています。絵画の他に絵皿やこけし、その他オリジナルの蓄光ストラップや手ぬぐい、耳かきなどを展示して販売された展覧会もありました。大きくて高価なものは買えませんが、絵皿やこけしくらいの大きさなら買ってみたいなと思います。

下の動画の6分17秒あたりで山根須磨子さんの絵が出てきます。7分33秒あたりで河合規仁さんの「春宴満開」の絵の一部が左の方にチラリと見えます。
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