大きくする 標準 小さくする

月川拓海の世界 2017/3/7

DAZ StudioのIrayレンダリング時間を短縮する方法について調べてみました

 written by 月川拓海 投稿日時:2017/03/07(火) 23:07

DAZ StudioのIrayレンダリングは時間がかかりすぎるので、短縮する方法を中心にIrayのパラメーターなどについて調べてメモしてみました。

・RenderタブからNVIDIA Irayを選ぶ。
・Photoreal DeviceはCPUではなくGPUにする。これでかなり高速化できる。
・Render Modeはinteractにする。
・太陽光と空を有効にするにはEnvironment ModeでSun-Sky onlyを選ぶ。この2つ下のDraw DomeをOnにすると画像の上1/3が空になる。Offにするとpng画像なら背景を透過にできる。
(注意)従来のskydomeは、Irayレンダリングでは使えない。使うと真っ黒になってしまう。
・Irayレンダリング用にはたくさんパラメーターがあるが、重要なのは「Min Samples」と「Max Samples」である。
Min Samplesは、最小の描画ピクセルサイズ。小さい方がレンダリング時間が短縮できる。
・Max Samplesは、最大のピクセル数。
・画像サイズが小さければ、Max Samplesは少なくてもいいが、画像サイズを大きくするとピクセル数は増える。
・もうひとつ重要なのが「Max Time(secs)」で、これはレンダリングする時間(単位は秒)の最大値を意味する。つまり、Max SamplesもしくはMax Time(secs)のどちらかの条件を満たすまで、レンダリングが続く。
・それと「Rendering Quality」は、初期値が1なのだが、大きくするとレンダリング時間が増える。
Pixel Dimensionは解像度なので、低いほうが早くなる。
Max RayTrace Depthは、低い方がレンダリングが早くなる。デフォルトは6だが、2または3あたりがいい。
・Gainは、レンダリング画像の明るさを増減する。 
・Gammaは、レンダリング画像の中間調の明るさを増減する。
Shading Rateは、テクスチャとシャドウのクオリティなどに関わる。小さいほど詳細にレンダリングできるが、かかる時間も増加する。
Rendering Quarity Enableはonではなくoffにする。

今日の月川の絵は、メロンのレンダリング画像で、左がiClone 6で、右がDAZ StudioのIrayでレンダリングしたものです。
Ecnem’s Fruitsを使わせていただきました。Iray用の素材ではないのですが、Irayレンダリングすると本物のように見えるので驚きました。
しかし、iCloneレンダでも設定をもっと工夫すれば、かなりよくなると思います。

         3Dメロン:左がiCloneレンダリング、右がDAZStudioのIray レンダリング
 
Melon比較